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京都の老舗企業を訪れて その①

今週、京都の伝統を受け継ぐ企業を訪れる機会がありましたので、今回はそのレポートをさせていただきます。

田中直染料店様

https://www.tanaka-nao.co.jp/

まず初めに訪れたのが、享保18年(1733年)に京都烏丸松原で創業され、280年の歴史を持つ染料材料専門店の「田中直染料店」です。

今回、9代目の田中直輔様にお話を伺いました。創業当初は、鬢付け油の製造販売をされていたそうですが、そのうちに染料を扱うようになっていったそうです。

9代目のお話を聞いていて記憶に残っているのは、とりあえず伝統を守るのではく、革新させていく。そして、楽しやるといったことを語ってらっしゃいました。

そして、お話を聞いた後に10代目予定の息子さんに染色のデモンストレーションをしていただきました。

いもぼう平野屋本家様

http://www.imobou.com/

次に昼食を食べに、八坂神社の近くにある300年の歴史をもつ「いもぼう平野屋本家」行きました。

内陸に位置している京都は海の鮮魚が得づらいため、乾燥させたタラ(棒タラ)と海老芋(今回はサトイモ)の煮物をつくり、その味付けは一子相伝で伝えられてきました。

14代目の眞澄様に少し歴史を教えていただいた後、美味しくいただきました。

無鄰菴

https://murin-an.jp/

次に、幕末に活躍した山縣有朋の別荘である「無鄰菴」を訪れました。

今回は、代々京都の庭園を手掛けてこられた小川家の次期12代目の小川勝章氏に、庭園に植えられている松、置かれている灯篭、敷き詰められている渡石などの意味に加え、小川様独自の見方などを教えていただきました。

その②につづく