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京都の老舗企業を訪れて その③

今回はその②に引き続き、京都視察2日目の内容をレポートします。

田鶴農園様

2日目最初に訪れたのは、いわゆる「京野菜」を作られている農家さんでした。

そこまで大きくない土地という印象でしたが、お話を聞くと「京野菜」の伝統をも守りながら拡大させていくために「京都伝統野菜研究会」を設立されたり、京都大学で講師を勤めたり、海外に技術を伝えに行ったりと、閉鎖的な伝統にとらわれずどんどん、外に出て連携を模索されている姿勢がとても意外でした。

キャピタル東洋亭様

次に昼食を兼ね、明治30年創業の洋食屋さんを訪問しました。

美味しいランチをいただく前に、まずは元社長様のお話を聞かせていただき、会社として大切にしていること、これまで変えて来たことなど、やはりここでも「変化」について具体的に知ることができました。そして、大赤字の時期も経験しながら、今では京都5店舗、大阪4店舗で展開される多くのファンが集まるお店に成長されました。

公長齊小菅様

この視察の最後にとして、紀州徳川家11代藩主の御用絵師としてスタートし、現在は竹細工の老舗として活躍されている公長齊小菅様を訪問しました。

こちらも、現在6代目の小菅八郎氏にお話を伺い、ここでもやはりこれまでの変化についてお聞きし、「竹」という素材の可能性を追求し、今では無二のデザインにより、付加価値の高い製品を製造されておりました。

最後に

今回の視察で一貫して感じたのは、どの方もそこまでガチガチに伝統を守ろうという姿勢ではなく、続けていくために「変化」していくことにものすごく前向きなのが印象的でした。